「キエーロ」ってなに?


キエーロとは、家庭から出る生ごみを、土の中にいるバクテリアのチカラで分解処理することができる、電力不要の生ごみ処理機

 

土を入れたキエーロに生ごみを投入し、よく混ぜたら、乾いた土でしっかりとフタをするだけ。

 

5日から2週間ほど(日当たりや季節などにより差が出ます)で、生ごみはバクテリアによって分解され消滅します。




わたしがキエーロを知ったのは、NHK-Eテレのとある番組です。それまでもコンポストのことは気にはなっていましたが、当時住んでいたのは、狭いベランダがあるだけのマンション。そこで細々とやっている家庭菜園に、コンポストで増え続けるであろうたい肥はキャパオーバーだろうと、あきらめていました。

 

ですが、その放送で知ったキエーロというコンポストは、いくらやっても土が増えることはないとの話。それならば…と、家にあったリンゴ箱とランドリーボックスをベランダに持ち出し、見よう見まねで始めてみました。

 

暖かい季節だったこともあり、たっぷり埋めたはずの生ごみは、数日で消えていました。想像以上の土のパワー(追々わかってきたのは、土の中にいるバクテリアの力であったということ)にびっくりしたことを覚えています。

 

そこからは、キエーロが生活の一部となりました。自分なりにいろいろと調べ、少しずつアレンジを加え、今のスタイルに。やればやるほど、キエーロのすごさをもっと皆に知って欲しい、いえ、知ってもらうだけでなく、やってみて欲しい。そう願うようになりました。

 

その思いから、その後「キエーロオフィシャル認定アドバイザー資格」を取得し、活動を開始。現在に至ります。

 

前置きが長くなりましたが、ここから先は、わが「キエーロくらぶ」チームバクテリアのスタッフ「きえ郎」が、キエーロの魅力やハウツーをご案内させていただきます。

 

最後までご覧くださった方がひとりでも多く、「キエーロ、始めてみようかな」と思っていただけることを願いつつ、ご挨拶とさせていただきます。

 

キエーロオフィシャル認定アドバイザー

 遠藤亜紀


キエーロのここがすごい!





私がキエーロを取り入れて手にできた「よかったこと」

 

□ゴミ捨てに行く回数が劇的に減った

□忙しい朝の時間に余裕ができ、ゆっくり「朝ドラ→あさイチ」を楽しめるようになった

□燃えるゴミの日を気にすることなく、いつでも生ごみが出せるようになった

□燃えるゴミが軽くなった

□燃えるゴミから悪臭が消えた

□シンクに流したくない油まみれの液体の処理に困らなくなった

□ダメにしてしまった食材に対する罪悪感がちょっと救われるようになった

□キッチンからコバエが消えた

□ガーデニングが楽しくなった

□種から勝手に生えてきた野菜の新芽にワクワクするようになった

□災害時に予想されるトイレや生ごみの処理に困らない自信がついた

 

…など、たくさんあります!


キエーロの使い方




キエーロへの生ごみ投入は、いくつかのポイントに気を付けていただければ、いたって単純です。

 

守っていただきたいポイント。

それは、 

失敗する場合、このうちのどれかが守られていなかったことに原因があると考えられます。

 

それさえ守れば、あとは

 

□おいて(置いて)

□まぜて(混ぜて)

□かぶせる(かぶせる)

 

それだけ。

するとチーム・バクテリアがこたえてくれます。

「おまかせ」です。

 

ですから、あとはバクテリアのパワーを信じておまかせしちゃいましょう。チーム・バクテリアが、土の中でせっせと生ごみを分解処理してくれます!


ミルフィーユ式キエーロの使い方


実は、キエーロを始めたとき、少し困ったことが起きました。穴を掘って生ごみを埋め、その後乾いた土でふたをしようとすると、その土を取る際に、前回となりに埋めた生ごみが出てきてしまうのです。

 

それが虫の発生につながることはわかっていたので、新たな土を袋から出しふたをして対応しましたが、その繰り返しでは、当然土が増えていきます。

 

生ごみが出てきてしまう原因は、キエーロとして使っていたリンゴ箱が小さいことにありました。本来のキエーロは、もっと大きいのです。

 

ですが、ベランダに大きなキエーロを置くスペースはありません。

 

そこで考え、今回ご紹介する「ミルフィーユ式キエーロ」を編み出しました。この方式であれば、小さいリンゴ箱でも土を増やすことなく、完璧にふたができます。2年ほど様子を見ましたが、特に問題は発生せず、かえっていいこともありました。

 

そこで、ここでは「ミルフィーユ式キエーロ」をご紹介します。キエーロオフィシャルの正式なキエーロとはすこし方法が異なりますが、どちらにも利点があります。ご自宅のスペースに合わせてお選びいただくことをおすすめします。






キエーロ入門講座


「どんどん土が増えていきそう」

「虫が出そうで怖い」

「大変そう」

 

知らないことを始めるのは、ハードルが高いし疑問の多いもの。

 

でも、キエーロには、知れば知るほど使ってみたくなる「いいこと」がいっぱいです!

 

キエーロのしくみから使い方、暮らすうえでのさまざまなメリットなど、キエーロのあれこれを思う存分お話しします。


「命を守るために、適切に冷房を使用してください」

連日のようにニュースから流れるこの文言が、「ふつう」になってしまった日本の夏。

 

でも、わたしたち「おとな」は知っています。かつて日本の夏は、こんなに暑くなかったということを。

 

何年か前まで、「猛暑日」とか「酷暑日」とか、そんな言葉を天気予報で聞いたことはなかったし、そもそも夏は、「不要不急の外出を控える」どころか、もっとも活動的になれる心躍る季節でした。

 

なのに、その夏が一変。いのちに関わる危険な季節となってしまいました。

 

これからの世代が、この暑すぎる夏を「ふつう」と受けとめてしまう前に、暮らしをちょっと変えてみませんか。

「ふつうの夏」を取り戻すために、できることから始めてみませんか。

 

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物理学者が書いた本に、家庭でできるいちばんの温暖化対策は、ごみを減らすことだとありました。

 

日本は世界一の焼却大国で、世界の3分の2にあたる1800基の焼却炉が日本で稼働しているそうです。「燃やす」というごみ処理方法が、世界の先進国ではすでに非常識とされているのに、日本がそれを問題にしないのは、大金をかけてつくった焼却炉を稼働させないわけにはいかないから…なのだとか。

 

ごみ全体の74%が焼却処分される中で、その半分以上を占める生ごみは、ほとんどが水分でできているため、燃焼効率が悪く多くのCO2を排出しますが、埋めれば当然その量はゼロ。また、含まれる塩分は、燃やすと有害物質が出るけれど、埋めればたい肥という資源になります。

 

知れば知るほど、もう生ごみは燃やしたくないと思えるけれど、たとえそんな気持ちがなかったとしても、週2回ボサボサ頭でゴミを捨てに出る大仕事から解放されて、思う存分寝坊ができて、寝起き姿のまま朝ドラ見ながらゆっくり朝食が楽しめて…と、キエーロのおかげで、朝のスペシャルタイムを手に入れることができました。

 

わが家では、2か月に一度ほど猫トイレの砂を全取り替えするタイミングで、それらを庭に埋めて処理するのですが(3匹いるので結構な量です)、前回埋めた猫砂が跡形もなく消えているのを目にするたびに、バクテリアのすごい威力に感動します。

 

自然のチカラは、あなどれない。

使わないのは、本当にもったいないです!

 


スタッフは、キエーロオフィシャル認定アドバイザー資格を保有しております。

キエーロオフィシャルのHPも、あわせてご覧ください。