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「いつか使うかもの〈いつか〉は絶対来ない」という発言の落とし穴

「いつか使うかもの〈いつか〉は絶対来ない」は本当?

巷の片づけ本やSNSで目にする、「いつか使うかもと思って取っておいても、その〈いつか〉は絶対に来ません。だから手放しましょう」という決まり文句。これ、本当でしょうか。

 

実は、行動や考え方が、〈いつか〉というチャンスを遠ざけているだけかも知れません。

取っておいたモノが使われない、その理由

取っておいたモノが、使われないままになるのはどうしてか。考えられる原因は二つあります。

 

原因1 使うことを考えていない

「使うかも」と言っておきながら、実際は使うことをあまり考えておらず、しまうことで行為を完結させている

 

原因2 適当にしまい込んでいる

用途をイメージしないまましまうため、空いている場所に適当に入れ込んでしまう

 

 〈いつか〉というのはつまり、使う時がはっきり分からないということ。ですからそれはある日突然やってきます。用途もイメージせずに適当にしまい込んでいると、「持っていることをすっかり忘れてしまっている」「持っているはずのモノがどこにあるのかわからない」とになり、そのチャンスを活かすことができません。

 

「いつか使うかもと思って取っておいても、その〈いつか〉が絶対に来ない」のは、保管管理がちゃんとできていないことに原因があります。 

 

大量のポケットティッシュが出てきたワケ

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それがわかる、片づけ先の事例をご紹介します。

 

そのお宅の納戸奥深くから出てきたのは、缶ビールの空き箱5箱に詰められた、大量の無料ポケットティッシュでした。それが十数年もの間使われずに保管されていたということは、見事にジャストサイズだった空き箱にポケットティッシュをピッタリ収めたことで満足し、そこで完結させていたということ。

 

 

ティッシュのような実用的なものであれば、使い道はいくらでもあったはず。それを使うことなく新たに買い続けていたのは、「使うことを考えなかった」「適当にしまい込んでいた」からに他なりません。

大切なのは「イメージ」と「置き方」

その大量の無料ポケットティッシュを消費するには、今後それがなくなるまで購入を控えるという方法があります。ですが、その方法だけで使い切るには長い年月が必要なほど大量です。そこで、それ以外の方法も考えます。

 

・箱入りティッシュの代わりに使う

・お皿の汚れを拭き取るのに使う

・拭き取り掃除に使う 

 

いくつかアイデアが出たら、さっそく置いてみましょう。

 

・身支度をする場所に、ハンカチとセットにして備える

・家中の箱入りティッシュを隠し(隠さないと、そこから使ってしまうから)、袋から出しケースに入れたポケットティッシュを置く

・キッチンシンク周りに、ウェス代わりに置く

・掃除道具と一緒に備える

 

使うことを忘れないよう使用場所に備え、置ききれない分はストック置き場に目立つように置いておきます。実際このケースでは、すべてのポケットティッシュをこれで使い切ることができました。 

なるべく使い切る、地球にやさしい暮らし

この例は、量こそ多かったものの、消費しやすいという点で解決はさほど難しくありませんでした。ですが、中には使い道がイメージしづらいものもあります。

 

そういう場合はどうしたらいいか。そのヒントを、別のコラムに載せました。よかったらそちらもあわせてご覧ください。

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「いつか使うかもと思って取っておいても、その〈いつか〉は絶対に来ない」のは、「使うことをしっかり考えない」か「適当にしまい込んでいる」から。

 

 やみくもにモノを抱え込むのはよくありませんが、安易に捨てることだけで片づけを進めるのも避けたいもの。大量のゴミは、間違いなくCO2排出につながるからです。