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捨てずに活かせる【取って置き(とっておき)収納法】

「取って」「置く」モノは【とっておき収納法】で活かす!

「いつか使うかも…」と、捨てずに残しておいたモノ。せっかく活かせるチャンスが訪れたのに、使わずじまいに終わってしまった…。そのような経験はありませんか。

存在を忘れていた以外にも、「持っていることは覚えているが、どこにあるのかが分からない」と、新たに購入してしまったケースも。これでは、モノは増えるわ、お金は使うわで、ムダばかりが発生してしまいます。

 

ですから、「いつか使うかも」と取っておいたモノは、その〈いつか〉に活かせるよう、しっかり保管管理する必要があります。

 

とはいえ、保管場所が分からなくなるのは無理もないこと。使える時がいつ来るのかも分からず、カテゴリーも多岐に渡っています。収納本を参考にしたくても、載っているのは今使っているモノに対するものばかり。

 

「いつか使うかも」というモノに関しては、収納法どころか、「いつか使うかもといって取っておいても、その〈いつか〉が来ることは絶対にありません。だから捨てましょう」と処分を勧められる始末です。使用頻度や動線といった定位置を決めるうえでのキーワードも、この場合全く役に立ちません。結果、適当な場所にしまい込み、行方不明になってしまうのです。

 

ですが、実はあるのです。いつか使う時のための収納方法。〈いつか〉のために「取って」「置く」ので、【取って置き(とっておき)収納法】と名付けました。 

必要なのは管理しやすい収納

取っておいたモノを活かすには、管理しやすい収納を作る必要があります。どこに収納したかが分からなくなってしまうのは、この「管理しやすい」という点を考えないで保存してしまった結果。これを避けるためにすること…といって思いつくのは、おそらく「ラベルを貼る」というような表示の仕方でしょう。

 

ラベルは、探す時にもしまう時にも所在地を教えてくれる重要アイテムです。ですが【取って置き収納】となると、それだけでは不十分。

 

ラベルを見て探すというのは、持っていることが分かっているからこそできる行動です。ですがこの場合、普段から使っているモノではないために、持っていることを忘れています。ですから、ラベルで所在地を教えるという以前に、まずそれを持っていることを思い出させ、そこに足を向けさせる必要があります。残念ながら、ラベルはそこまで導いてはくれないのです。

 

そこで、【とっておき収納】では、自分と収納の両面から変えていきます。

いったん立ち止まってみよう

持っていることを思い出せるのは自分しかいなくても、持っているモノ全てを把握しておくなどできません。そこで、覚えていなくても、そこにたどり着けるような管理をしていきます。

 

まず大前提として、何かが必要になった時、「既に持っているかもしれない」と考えるようにしましょう。

 

持っているモノが活かせない人の多くは、「必要→購入」と、発想を買うことに直結させてしまっています。何かに使えるかも…と保管しておきながら、いざ必要となると、「自分が既に持っているモノを確認する」という寄り道をしないのです。それでは、〈いつか〉は訪れません。

 

購入を考える前に、「持っているかもしれない」「持っているモノで代用できるかもしれない」といったん立ち止まって考える必要があります。

 

ですがその時に、「何を持っているのか分からない」「どこに収納したのか分からない」となるのは、前述のとおり。だから活かせないのです。そこで、収納場所へたどり着ける工夫をします。

当たり前の仕分けを疑ってみよう

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取って置き収納法

工夫は、モノを仕分ける時点から始まります。

 

通常、仕分けは品目別に行われます。服なら服、文具なら文具、日用雑貨なら日用雑貨というように。一見それでいいように思えますが、そのように分けると、保管目的の異なるモノが混在することになります。

 

たとえば、「いつか使うかも」と捨てずに残しておいたキッチン用品。

 

「今現在使っていないモノ」は、「使っているモノ」とは別にするのが基本なので、「キッチン用品2軍」というようなカテゴリーを作ってそこに保管します。ですが、その中身をよく見てみると、実は取っておいた理由がそれぞれ違います。

 

・「可愛いからペン立てとかに使えるかな」と思うマグカップ

・「今使っているのが割れたら使おう」と思うお皿

・「もう使わないから、今度バザーに出そう」と思う小鉢のセット

・「ハネムーンで買った思い出の品だから、大切に取っておこう」と思うグラス など

 

それをひとつにまとめて保管していると、たとえば、バザー開催でいざ出品準備となったとき、こんな事態発生が予測されます。

 

・この中に、出品したかったモノが入っていることを忘れている→ここをチェックしない可能性

・出品しようと思ったモノが小鉢のセットであったことを忘れている→あらためて一つひとつ見極める手間が発生する可能性

 

出品しようと思っているモノがキッチン用品以外にもある場合、家の各所からそれらを探し出さなければなりません。バザーの準備に時間がかかるばかりか、そこにたどり着かず出品し損ねるリスクまで高まります。

【取って置き収納】なら再会できる

 そうならないためには、どうしたらいいでしょうか。

 

それは、品目別ではなく「何に使おうと思って『取って置いて』いるのか」で仕分けをし、そこに保管をすることです。

 

・〈いつか〉ペン立てとして使おうと思ったマグカップ→文具アイテムストックor収納アイテムストック

・〈いつか〉今使っているもの割れたら使おうと思ったお皿→キッチンアイテム2軍

・〈いつか〉バザーに出そうと思った小鉢セット→バザー行きアイテム

・〈いつか〉思い出の品だから大切に取っておこう思ったグラス→思い出ボックス

 

取っている目的が同じアイテムでまとめておけば、何かが必要になった時、そこにたどり着く可能性が高まります。バザーの準備であれば、出品予定のモノが勢ぞろいしていることで、家中を捜索する手間も省けます。

 

何に使うかイメージし、それに沿って仕分けをしておけば、たとえ自分が何をとっておいたのか忘れていても、必要な時にちゃんと再会することができる、それが【取って置き収納】です。

ネーミングの工夫で、より効果的に

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取って置き収納法

ライフスタイルに合わせて作ったカテゴリーは、十人十色。決まりやルールはありませんが、ネーミングを工夫することでさらに効果を高めることができます。

 

・ヒールの高い靴や小さなバッグ。子どもが赤ちゃんのうちは必要ないけれど、子どもが学校に行くようになったら使いたいと思うなら、「使わないバッグ/靴」よりも「PTAで使うバッグ/靴」

 

・おしゃれだった亡き祖母の仕立てのいい洋服。今は着られないけれど、年を重ねて似合う時が来たら着たいと思うなら、「祖母の遺品の服」よりも「シニアになったら着る服」

 

・今は忙しくてできない趣味のモノも、いつか再開させたいと思うのなら、「趣味のモノ」よりも「時間ができたときの趣味アイテム」

 

 

 

【取って置き収納】は、ネーミングに「活かす気持ち」と「具体的な場面」を込めて完成です!