1.介護施設スタッフ詰め所
BEFORE
スタッフ詰所にある棚は、モノが無秩序に詰められていて、どこに何があるのか分からない状態。棚の上にも、モノが所狭しと置かれ、ご利用者さまから丸見えで見苦しい印象です。
また、空きスペースがないために、ここで作業をするときにモノを置くスペースがありません。そのため、作業がしづらくなっています。
スチールの扉が重く立てつけが悪いので、開けるのにかなりの力が必要な上に、不快な音が鳴り響いていました。
AFTER
この棚は、利用者側に背を向けて置かれているため、棚の中を覗かれることはありません。であれば、扉はなくてもOK。重い扉は取り外し、オープン棚に。開け閉めする手間と、扉により絶えず半分が隠れて見えない不便さを改善しました。
棚の中のモノは、「レクリエーション」「文具」等、カテゴリー別に収納を分け、持ち出して使用するモノに関しては、カゴに入れまとめることで、運び出しやすくします。
棚の上部のモノも全て移動し、ここは作業スペースとして確保。作業スペースがあるとないとでは、作業効率に大きな差が生まれます。
もともとついている扉を外すなどの発想は、固定観念が邪魔をしてなかなか実行に移すことが難しいものですが、職場は働きやすくすることが何より重要。見た目を気にしなくていい死角を探し、フルに活かすように作りましょう。
(神戸市東灘区 O特別養護老人ホーム片づけ実例)
2.介護施設倉庫
BEFORE
リネンやご利用者さまの着替えなどが保管されている倉庫です。
定位置がきちんと決められてない上に、ラベル等で収納場所の表示もされていません。
発注のシステムがきちんと確立されていないために、在庫を必要以上に抱えています。
また、床にはいろいろなモノが放置され、障害物で動線がふさがれています。
AFTER
ご利用者さまの着替えは、適正量にしてからそれぞれ定位置に収納。ラベルで見える化します。カゴを上下入れ替えるだけで、衣替えがカンタンにできるようにしました。
収納場所を2カ所作り、交互に使うことで在庫がうまく回転するシステムに。マグネットシートで表示ラベルを作り、どこから取り出したらいいかが一目で分かるようにします。
また、施設内の棚や倉庫にそれぞれ担当者を決め、責任の所在を明確にしました。
スタッフに決まり事を教え込むより、誰もが自然とできるような流れを作ること。なるべく「人に頼らずしくみに頼る」ことが重要です。
(神戸市東灘区 O特別養護老人ホーム片づけ実例)
3.介護施設フロアー
BEFORE
この施設のフロアーはひと続きの広い空間で、ご利用者さまの視線から隠れる場所が殆どない環境。そのため、スタッフの事務スペースもご利用者さまから丸見えです。
ご利用者側からすれば、雑然とした雰囲気で落ち着かないし、スタッフ側からすると、仕事がやりにくいといった状態です。
倉庫もないため棚がフロアーの各所に置かれ、スタッフはあちこちに取りに行く必要があり、また、取り出すたびにご利用者さまに移動していただかなければなりませんでした。
AFTER
ご利用者さまのテーブル後ろにあった、スタッフの事務スペースを他に移動させ、その場所に棚とカーテンを設置。棚を目隠しとして利用します。これにより、ごちゃごちゃと見えていたモノが見えなくなり、かなりスッキリとした印象になりました。カーテンの裏には、今まで部屋の隅に出しっぱなしになっていた車いすを収納しています。
棚の裏には、今までフロアーのいたるところに置かれていた棚を集約。倉庫ができたことで、いろいろな場所からモノを拾い集めていた手間を、一気に解消することができました。
広い空間を使う際には、動線を考えながら最初にゾーン分けをする必要があります。それを省くと、実際の作業でムダな動きが増え効率が悪くなります。特に、お客さまをお迎えする職場は、見せるゾーンと隠すゾーンの区別をしっかり作りましょう。
(神戸市東灘区 Fデイサービスセンター)
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